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zoom RSS 山姥など。

<<   作成日時 : 2015/06/14 22:41   >>

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7/6、久々の自主公演。蘭黄は、1人で清元『山姥』、4人と共に『旅』を踊る。

その『山姥』。
山姥は山に棲む鬼女。
この山姥と、足柄山の怪童丸(=金太郎)伝説とを結びつけた近松門左衛門の『嫗山姥(こもちやまんば)』。
この戯曲を基に様々な「山姥もの」が誕生した。

清元の『山姥』は、山姥が棲む深山の四季の風景描写を主体にしながらも色気のある曲。

後半には山姥が昔をしのぶようにも思われる鄙歌を配し、変化をもたせている。

文政六年(1823)初演。本名題を『月花茲友鳥(つきとはなここにともどり)』という。

この清元の『山姥』には地歌や荻江、常磐津や長唄(四季の山姥)にはない特徴がある。

それは花。

花や植物の名前が多く詠みこまれている。
梅、桃、桜、柳などは常磐津の『新山姥』や長唄の『四季の山姥』の中にも出てくるが、清元の『山姥』にはさらに多くの花名が出てくる。
蕨、山吹、卯の花、花かつみ、あやめ、菖蒲、杜若、荵、小萩、苅萱、紫苑、朝顔、菊、松、立花…
まるで植物図鑑のよう。

これらの花々で四季の移ろいが描かれる。
その描かれ方が真に叙情的である。

梅が「笑う」のは花がほころびる比喩。
早春の野に出る蕨の芽は「早蕨」で、源氏物語第四十八巻の巻名にも。
手を引いて春の山に来れば儚く散る「仇桜」は親鸞聖人の言葉「明日ありと思う心の仇桜」を想起させる。

また「伏猪(臥猪)の床」は古来、萩を指し、そこに菊を重ねて秋が深まる様を巧みに見せている。

その歌詞に、人々が生きている様が「振り」として織り込まれる。

梅は擬人化され同朋の微笑みとなり、手を引くのは恋人となる。
そうした中にも花鳥を表す擬態の振りが。

また「夕立」では、雨をよける振りだけでなく、扇を払って、音を立てる。
黒塀にさっと雨がかかる様である。

「雁が届け」た玉章(手紙)の「返事」はふと考えて、思いつく。

しぐさがすべて踊りになる。

そして、後半の見せ場、「おらが嫁入ってナ…」の鄙歌のくだり。

ここでは一転、山「姥」=老女が強調される。
遥か昔の嫁入りを思い出し、歳長く連れ添い、今は夫婦が茶飲み友達となった、という、特定の誰でもない一老女の様子を表出する。

更に「我は子ゆえ」と息子の金太郎を匂わせることにより山姥へ戻り、

最後は「室咲き」からもとの「花を尋ねて山めぐり」となる。

子供をあやして、次の瞬間には花を眺める。

曲の運びも振付も誠に巧みである。R

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