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<<   作成日時 : 2014/06/18 12:38   >>

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毎月5日の「日本舞踊への誘い」、7月5日は全員が小唄を踊る。
蘭黄は『上汐』。
隅田川の夏の風物詩、両国の川開きを描いた作品。
題名の「あげしお」とは言うまでもなく干潮から満潮へ向かって潮が満ちてゆくさまを言う。

では、なぜそれが海ではなく、隅田川なのか。

隅田川はご存知の文部省唱歌に「春のうららの〜」と歌われる江戸・東京を代表する川。
現在は、荒川から分かれて東京湾に注ぐ23qあまりの一級河川である。
古くは「宮戸川」「大川」とも呼ばれ、様々な文学や芸能、特に歌舞伎の題材、舞台となってきた。
この隅田川。
東京湾の潮の満ち引きの影響で一日に数回、水位が変わるのである。
満ち潮と共に海から潮がさしてきて水位が上がる。
この「上げ潮」に乗って、下流から上流へ向けて船が漕ぎ上る。
この様子が、『上汐』の唄い出し
〽上汐につれて漕ぎ出す数々の舟は面舵 取り舵や
となる。鉢巻をして片肌を脱いだ粋な船頭が船を操る様が描かれる。
そして〽月と花火に浮かれつつ急いで漕ぎ出す川開き

「川開き」とは、夏の納涼の開始に際し水難者の供養や事故防止を願う水神祭のことで、
隅田川では江戸中期に両国橋際で鍵屋、玉屋が花火を打ち上げたのが始まりと言われる。
そこでは涼み舟の花火見物客を目当てに西瓜や枝豆等を売る「うろうろ舟」が漕ぎまわっていた。
「うろうろ舟」はやはり江戸中期頃から盛んになった物売りの舟で、
餅売、酒売、まんじゅう売、でんがく煮売、さかな売、冷水冷麦ひやし瓜、そば切り売りなど
さまざまのものを売っていたようである。

次に登場するのが「写し絵」。
船の上の障子に、灯心を光源とした「風呂」という幻灯機で様々な絵を映し出し、
その「風呂」を手で抱えて動かすことによってあたかも絵が動いているように見せたという。
江戸末期には大層流行したようである。この口上が流れる中、
上がる花火を見て「たまやー」とほめる。
そんな風景が描かれている。

蘭黄が生まれる直前までこの「川開き」は続いていた。
当時は、護岸工事により高い堤防が作られ、柳橋の料亭街が衰退し始めた頃。

この堤防が出来る前は、石垣があってすぐに川、稽古場の掃き出し口から蟹があがってきたというから、
まだ江戸の風情が残っていたのだろう。
夏になると声色の舟がやってきて、川岸の料亭に二階へ「エエ姐さんへ…」と声をかけ、
歌舞伎役者の声色をまねてセリフを言い、竿の先に笊を付けたものでご祝儀をもらう。
筏の船頭が長い竿を操って川を上る様も見られたという。

今は護岸の内側に「隅田川テラス」という遊歩道が整備され、水際に近いところを散歩できる。
川の眺めは全く変わってしまったが、
1日2回の上げ潮、引き潮は江戸の昔と変わらない。R

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