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zoom RSS 瓢箪鯰

<<   作成日時 : 2010/03/28 18:49   >>

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あっという間に自分の番です。箕乃助です。

寒いロシアから帰ってきて、はや10日。2週間以上東京を離れていましたが、今はインターネットという文明の利器のお陰で何処にいても日本の状況がリアルタイムでわかります。有難いやら、せわしないやら。

ロシアの話はまた後日(本当かな?)ということで、三越公演に向けて自分の演目について話します。

私が今回踊る、「瓢箪鯰」(ひょうたんなまず)は文政11年(1828)に初演された「拙力七以呂波」(にじりがきななついろは)という七変化舞踊の中の一演目です。文化文政期はこのような変化物が盛んに作られた時代で、一人の役者が老若男女の様々な役を早変わりで踊り分けるという趣向が流行った時代です。当時の踊りの名手、二世中村芝翫が初演したものです。四代目西川扇藏が中村座の振付に入っていたために、西川流にも残りました。初演の振りでは当然ないでしょうが、古参の弟子が覚えていて父に伝わった次第です。

当時流行った風刺画でもある大津絵の題材で、まず皆さんが思い浮かぶのは「藤娘」でしょうが、この「瓢箪鯰」もその次に人気だそうです。大津絵では猿が鯰を瓢箪で押さえつけている様が描かれています。これはその昔、将軍足利義持が画僧に描かせた禅画「瓢鯰図」(国宝)が、京都妙心寺にあるそうです。その図では襦袢姿の老僧が瓢(ひさご)を手にして鯰を抑え捕ろうとしていて、猿は登場しませんが、大津絵はそれを猿の置き換えることで笑いを得たそうです。鯰がヌルヌルしてなかなか捕まえることができない様から、のらりくらりして要領を得ない人のことを風刺したもののようです。

所作事としては、その猿を再び人間の下男として演じられています。兎も角、難しいことは抜きにして、着ぐるみの鯰と格闘する襦袢姿の男の踊りを楽しんでいただければと思います。。

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